2021年9月上旬の子育て俳句

ゆったりとちぎった紙の秋の雲
― スカガワこけ子 9月1日

指の先スワイプした雲秋の空
― スカガワこけ子 9月2日

もくもくしたくもより、粘土を伸ばしたような秋の雲になってきました。

たおやかな稲穂のカーブ目にとめて
― スカガワこけ子　9月3日

風のなか車窓に流れる案山子あり
― スカガワこけ子 9月4日

稲穂が実るころですな。運転中に窓から見えた案山子にドキリ。

リリルかな聴き比べてる鈴虫の音
― スカガワこけ子 9月5日

鈴虫や跳躍するはアスリート
― スカガワこけ子 9月6日

窓の外寝かしつけるは鈴虫の歌
― スカガワこけ子 9月7日

らじるラボの「ラボ句会」の兼題は鈴虫です。草の中から聞こえるのはすっかり秋の虫。

菊の花茎の上の戴冠式
― スカガワこけ子 9月8日

健やかさ宝となりし重陽の日
― スカガワこけ子 9月9日

9月9日は重陽の節句（菊の節句）です。ほかの節句に比べてなんだか存在感にかける。
菊を浮かべたお酒を飲んで長寿を願うらしいです。

はらっても諦めぬのか残り蚊よ
― スカガワこけ子 9月10日

秋の蚊の気配にさっと身を返す
― スカガワこけ子 9月11日

秋の草むらの蚊！注意！一瞬で3か所刺されてる。

固唾のみ桃の薄皮めくる指
― スカガワこけ子 9月12日

福を呼ぶ試合の後の桃6コ
― スカガワこけ子 9月13日

箱の中桃の香満ちる贈り物
― スカガワこけ子 9月14日

らじるラボの「ラボ句会」の兼題は「桃」。この夏桃といえばソフトボールや五輪関係のプレスルームでも話題のデリシャスな桃ですよね。もうそろそろ桃の時期は終わりですね。

静寂に心の波紋台風の線
― スカガワこけ子 9月1５日

お盆は雨と寒さに驚きましたね。もう秋なのかな？慌てて長袖長ズボンと毛布を引っ張り出しました。